東京都消費者相談センターによると、米Apple社のポータブルオーディオプレイヤー「iPod nano」に関する問い合わせが激増しているという。中でも突出しているのはiPod nanoが「傷つきやすい」という問題に関するクレーム。同センターは「Apple社はなんらかの対策を講じる必要がある」と警告している。
都内在住の男性会社員(34)も相談に訪れたひとり。たまたまiPod nanoを会社にもっていくのを忘れたところ、帰宅するなり
わたしを忘れるなんて…
ジョブスね?
もうジョブスが新製品を出したのね?
と泣きつかれたという。
別の男性(28)は自宅のPCでMP3を再生していたところ「わかっていたわよ…あなたがわたしだけのものじゃないってことは…」とiPod nanoが落ち込み、部屋の隅にうずくまったまま口をきいてくれなくなったと話す。深刻な中耳炎でヘッドホン使用を自重していたら「ほかに気になるMP3プレーヤーができたんでしょ。デジモノ好きの男って、みんなそうよ」といじけられたというケースもある。
PC評論家の西麻布春男氏は「もともとAppleファンは“自分だけクール”と思っている性格の悪さで定評がある。はっきりいっていけすかない。それが製品に伝染してネガティブ思考の傷つきやすさを生んだのではないか」と分析する。Apple社広報にコメントを求めたところ「弊社製品はみなデリケート。理解できない人は東芝gigabeatのような無骨なガジェットを使ってほしい」とのことだった。