経費支出の証憑として利用される「領収書」が脳に悪影響を与え、
「領収書脳」
を引き起こすという新たな事実が大学教授らの研究で19日までに明らかになった。領収書については議員の経常経費全般への添付を義務づける法改正が与党内で議論されているが、国を支える政治家が領収書脳となれば国政に大きな支障をきたしかねないだけに、改正内容を再検討する必要もありそうだ。
研究を行ったのは日本大学文理学部教授の森昭雄氏。教授は過去一年にわたり東京・銀座の歓楽街で被験者を募り、多くの企業管理職の行動と脳波パターンを調査。その結果、
- 常連キャバクラで「会社宛でお願い」と領収書を求めるとき
- 「10万円で2枚に分けて書いて」などと指示するとき
など、領収書関係の行動をとるときに限って特有の脳波が検出されることがわかった。この脳波は認知症患者が発するパターンとそっくりであり、森氏は
「領収書の発行を求めることが認知症と同じ症状を引き起こす
“領収書脳”
の存在を示すもの」
と主張している。
自民党で政治資金規正法改正作業チームを担当する石原伸晃幹事長代理は、報道を受けて
「ゆゆしき問題だ。しかし、だとすれば領収書が必要になって以来政治スキャンダルが頻発していることにも説明がつく。そもそも美しい昔の日本文化では、領収書などというものは必要なかった。領収書全廃に向けてチーム内で再度議論したい」
との考えを示した。また、松岡利勝農林水産相は「領収書脳にはナントカ還元水がよく効く。防止のために毎日3本は飲みたい」と話していた。