インターネット事業を手がけるベンチャー企業のサイドフィード社が、「あとで読む」を自社の商標として登録申請中であることが12日、明らかになった。「あとで読む」はソーシャルブックマーカーらのあいだで免罪符的に多用されている流行語。「登録商標として認められれば、自由に“あとで読む”ことができなくなってしまう」と動揺が広がっている。
問題が発覚したのは先日、サ社が新サービス「あとで読む」をスタートさせたことがきっかけ。このサービスは気になったホームページをメールボックスに保存し、あとで読むことを可能にするもの。ネット上ではアーリーアダプターを中心に「これは便利!」と話題になったが、不審に思った一部の利用者が調査したところ同社がサービス名の「あとで読む」を登録商標として申請中であることがわかった。
もともと「あとで読む」の語は、情報の奔流に呑み込まれてどうしようもないソーシャルブックマーカーが
おれはこの情報を見かけた。だからアンテナの感度はいい。でも時間がないから読まないんだ
と、消化しきれないいいわけがわりに利用していたタグワード。しかしサ社の商標として認められれば、今後はこの語を自由に利用することができなくなる可能性がある。
ソーシャルブックマーカーは偉そうにブックマークしてはいるもののしょせんニート。「あとで読む」できなくなればアイデンティティーの維持が困難に。ショックのあまり引きこもりに進化してしまうかもしれない
と、識者は指摘する。
積ん読歴30年、あとで読む歴2年で匿名希望のあとで読みストは、
「あとで読む」の独占は危険。しかも、こんな新サービスを作っても「あとで読む」したものはどうせ読まない。サイドフィード社のやっていることはまさに虚業。猛省を促したい
と憤りを隠せないようすだった。