核開発に転用可能なステンレス製バケツを無許可で輸出していたとして、警視庁公安部は12日、東京都台東区かっぱ橋の金物店「かなものクドー」の家宅捜索に踏み切った。
かなものクドーは11日、店頭に訪れたリビア人にステンレス製バケツを2,480円で販売した外為法違反の疑いがもたれている。リビアは大量破壊兵器開発の懸念国のひとつ。04年にはIAEAによる査察で核関連施設がみつかっている。
ステンレス製バケツは、転用すると人力でのウラン溶液濃縮のほか臨界実験がおこなえる軍事的重要度の高い設備。公安部では
バケツで臨界を起こす技術は日本がトップクラス。機材だけ流出しても、われわれのように優秀な大和だましいと自己犠牲の精神の持ち主でなければ臨界を起こすことは難しいだろうが…
と語りつつ、今回の一件は氷山の一角と警戒感を募らせている。
いっぽう、1999年に外注先会社の研究でバケツによる臨界に日本で初めて成功したプロフェッショナルである核燃料サイクル開発機構(旧称・動燃)は、事件を受け
青い光がぽやーんと見えたらヤバイ。ゆっくり逃げろ
とのコメントを発表した。
OPINION ~ニュースに意見~: 三次元測定機を不正輸出 / 酔うぞの遠めがね: ミツトヨに捜索が入るとの報道 / 私的スクラップ帳: 書評:「東海村臨界事故への道 払われなかった安全コスト」 / 幻影随想: 太古の地球に存在した天然原子炉
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