神奈川県警が警察のDNAデータベースに誤って犯罪と無関係な人物の情報を登録していた件で、警察庁は20日
「所轄署の担当者が、誤って当直室のゴミ箱にたまっていたティッシュから検体を採取してしまったため」
との調査結果を発表した。DNAデータベースのずさんな管理体制はもちろん、署内でのハレンチな行為についても世論から非難が集中しそうだ。
調べによると、誤って登録されていたDNA情報は、神奈川県内のとある警察署で入力されたもの。さっそく同署の当時の担当官に事情を聴いたところ、「ちょうどその時期激務で疲れていたため」検査機のそばにあったゴミ箱の中のティッシュまで解析して、データベースに登録してしまったという。さらに追跡調査したところ、このゴミ箱は掃除のおばちゃんがたまたま署の宿直室から持ち出して置き忘れていたものだった。
警察庁は最近の同署宿直室ゴミ箱内のティッシュも確認したが、どれも栗の花のにおいにまみれており、カピカピになっていたとのこと。こうした状況証拠から、警察庁は
「宿直室を利用した複数署員のDNAが、誤って登録されてしまったもの」
と断定した。
同庁では「今後は同様のミスが再発しないようにする」としているものの、具体的な防止策は発表していない。警察官が異常に性欲をもてあましている現実が明らかになっただけでなく、警察の科学捜査の威信を揺るがしかねない問題だけに、今後の動向を注意深く見守っていく必要がありそうだ。