警視庁日本橋署は7日、証券取引法違反などの疑いで都内在住の会社員を逮捕したことを明らかにした。逮捕されたのは石野あらし容疑者(36)。石野容疑者は幼いころテレビゲームの名人として知られ、「ゲームセンターあらし」の名で全国的に勇名をはせたこともある人物。
日本橋署の調べによると、石野容疑者は7日までに自宅パソコンを使って証券会社の取引用サーバにアクセス。この際、複数回にわたって
- 炎のコマ
サーバの処理速度以上のスピードでキーボードを操作し、高速で売り買いを繰り返す。操作する手が空気摩擦で炎を発する - エレクトリック・サンダー
静電気でサーバの電子回路に異常動作を引き起こし、特定銘柄の株価を乱高下させる
などの必殺技で不正に利益を得ようとしたという。証取法では株取引時の必殺技使用は禁止されている。
同容疑者は大筋で犯行を認めており、動機について「子どもができたり住民税が増税したりでカネが必要だった。出っ歯の矯正もしたかった」などと述べているとのこと。いっぽう警察では「石野容疑者の母親も株取引をしていた」との情報を得ており、
「不正な“ノーブラボイン打ち”などがなかったかどうか」
について慎重に調べを進めている。