24日夕方から、東京都内では恒例の
「エアクリスマスイブ合戦」
が開催され、盛り上がりを見せている。運営委員会によれば今年の参加者は男女合わせて数十万人と、過去最大の規模になっているという。
正午すぎ。そろそろ街ゆく人々もクリスマス支度をする人ばかりとなりはじめたころ。いよいよエアクリスマスイブの火蓋が切って落とされた。各地で
- まだ昼過ぎだというのに早々と燕尾服に着替え「今夜はパーティなので帰れそうもないなあ」と独り言を言いながら出かけるフリをする男性
- わざわざ念入りに化粧をしたり、ふだんつけないアクセサリーを身につけてデートに急ぐふうを装う女性
などが次々参戦を開始した。
中でも注目を集めたのは今年初参加の大学一年生の男性(18)。地方から上京してきた彼は、同性学友からの飲み会の誘いを「イブだから、さ」と断り、実家の両親にも地元の友人にも「予定があるんだ」と見栄を張る全方位戦線でエアクリスマスイブに臨み、新人にも関わらずハードルの高いトリックに挑戦する果敢さで観衆を唸らせた。
時間は夜の11時をまわり戦いも一段落しはじめたものの、「25日までが遠足」ということわざどおり明日まで誰が真のエアクリスマスイブプレイヤーかを決めるのは早計。聞かれてもいないのに「いやー、太陽が黄色いなあ」と自慢するなどの多彩な演技が繰り広げられるあすを待って、公平なジャッジを期待したいものだ。