政府は3日、いわゆる「天下り」の規制強化に向け指導監督基準を今月中旬に改正することを決めた。規制対象を役人だけでなく、
天下り規制の指導監督基準は、これまで公益法人理事の所轄官庁出身者を3分の1以下に制限するなどの指針を定めてきた。しかし「抜け道だらけ」との批判が多く、日本の天下り体質の根本的な改善には成果をあげてこなかった。
新基準では、天下り文化の原点である高天原を新たに規制対象に含めることで、天孫降臨を実質的に禁止。今後2年をかけて高天原から天下ってきた者の世襲も原則禁止していく。
政府関係者は、
「これでよけいなメモを遺して騒ぎを引き起こされたりしなくなる」
と天下り撲滅に自信をみせている。