モンスターペアレント、モンスターペーシェントに続き、社会をおびやかす新種の怪物がまたしても出現…。モンスター研究を本業とする産経新聞(本社:東京)は13日、無理難題を親にふっかけて苦しめる
「モンスターインファント(幼児)」
が激増していることを明らかにした。戦後教育と押し付け憲法の弊害で、モラル崩壊の低年齢化がさらに深刻となっているようすがうかがえる。
モンスターインファントの存在を同社に報告してきたのは、長野県在住の無職・小林一茶さん(65)。小林さんによると、中秋の名月が近づきつつあった先日の夜、子どもをおぶって散歩していたところ、泣きながら
「あの月を取ってくれろ」
と、とんでもないことを要求され愕然としたという。さっそくその経験を投書。産経社員の目にとまり採用となった。
産経新聞の記者は、
「宇宙服も装着せずに月を取りに行ったら酸欠を起こす。また、月にゆくには天文学的予算が必要で破産しかねない。親に“死ね”と言っているのと同じだ。まさに戦後教育が“親殺し”を日常茶飯事にしてしまった一例だろう」
と、問題の根深さを指摘する。また、学者のアルキメデスさんも「現地に着いても月を動かすには支点と棒が必要。とんでもない要求だ」とモンスターインファントのわがままに憤慨する。
モンスターインファントについては、奈良県在住の公務員・山上憶良さんも最近「重要な宴会に出席しているところをわがままで泣く子が気になって中座させられた」というおそろしい経験を、
「憶良らは今は罷らむ子泣くらむ」
とブログにしたためて話題を呼んでいる。憶良さんは、モンスターインファントのせいで海外出張で成果をあげられず、出世コースから外される憂き目を見たこともあるとか。インファントが日本経済不振の原因のひとつになっている可能性も考えられる。政府は早急に「全インファントの絶滅」などしかるべき措置を講ずるべきではないだろうか。