09年度発足にむけ動きが本格化している関西広域連合へ、北関東の雄・栃木県が参加の名乗りをあげていることがわかった。隣県の茨城県が昨今存在感を増しつつあることに対抗する意図があるものと見られるが、関西広域連合にとっても勢力強化に大いに役立ちそうだ。
関西広域連合は、福井、三重、徳島、大阪、京都、兵庫、奈良、滋賀、和歌山の各府県が道州制をみすえて合従連衡するもの。最近では鳥取県も加盟の意志を表明し、従来の関西の枠組みを越えた提携が話題となっていた。栃木県の連合参入は栃木県の福田富一知事が10日、記者団に明らかにしたもの。すでに県議会の主要会派も了承済みで、今後広域連合準備事務局に正式に打診する予定だ。
参加を決めた経緯について、福田知事は
「最近、隣の茨城県がつくばエクスプレスを開通させるなどしこってる感じだっぺ? 対抗しなければいつ攻めてこられるかわかんねーぺよー」
と語り、茨城の冒険主義的拡張政策に対抗するためであることを伺わせた。
栃木県については、日光東照宮など寺社仏閣が多く流麗なことばを話すことから
「東の京都」
と評され、砂しかない鳥取に比べればはるかに関西っぽい。また、かんぴょうやぎょうざ、いちごなど重要な産品が多いことから関西広域連合にとっても“非常においしい”ことは間違いない。実現の暁には茨城のくそめらがくやしがることは間違いなかっぺよ。