千葉県柏市の民家で一家4人が相次いで殺害された事件で、逮捕された容疑者が幼いころ「日の丸」や「君が代」に異常な執着を示していたことが、千葉県警の調べでわかった。識者は
「日の丸が犯罪に走るような性格異常を引き起こした可能性もある」
と警鐘を鳴らしている。
この容疑者は、殺害された木内さん一家の祖父(77)。供述によると、この祖父は十代前半ごろ
「毎日、日の丸の旗をふったり君が代を歌ったり。欠かす日はなかった」
という、かなりの“日の君マニア”として育った。その偏愛ぶりはマンガやテレビに触れる時間すら惜しみ、毎朝・毎夕掲揚される日の丸を直立不動の敬礼で見守って過ごすほどだったとのこと。
さらに異常さをうかがわせるのが、近所のお兄ちゃんが死ににゆくのを「万歳、万歳」と追い立て、ついに還らぬ人にしてしまったというエピソード。当時をよく知る人は
「将来ある若者を無理矢理追い立て、死に追いやるとはなんと残虐な子どもかと感じた」
と語る。県警では、こうした容疑者の異常な生育歴が4人もの家族を殺す残忍さの下地をつくったのはほぼ間違いないと見ている。
子どもたちに有害な情報を規制する新法案策定に尽力中の自民党・高市早苗議員は
「そもそも日の丸の赤は血を意味している。判断力のない子どもたちが触れれば悪影響を受けるのは当然」
と、日の丸規制の重要さを強調する。同様に国旗に血の赤を使う国では、過去例外なく残忍な殺人事件が起きている─との統計もある。青少年健全育成のため、真剣に国旗・国家の規制を議論すべきときがきたようだ。